無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

就職率100%! 国際教養大学の教育プログラムに学ぶ、
“全人力”を養う人材育成の極意とは

国際教養大学 理事長・学長

鈴木典比古さん

国際教養大学はなぜ就職率100%を実現できるのか

とはいえ、雑木林型のリベラルアーツ教育を一貫して実践する国際教養大の就職率は100%で、まさに引く手あまたです。なぜこれほど企業から評価されるのでしょうか。

学生がそれぞれ個をきちんと持てるような、対話による教育が徹底されているからではないでしょうか。英語で「君はどう思う」と問われて、英語で「私 はこう思う」と意見を明確に伝えられないと、教室で隠れる場所なんてないんです。1クラス15人程度の少人数教育ですから、そういう状況に追い込まれるん ですね。それを4年間続けて、しかもそのうちの1年間、つまり、3年次には海外留学のために“追い出される”わけです。学生全員に提携校への海外留学を義 務づけていますから。そうして4年間で徹底的に個を磨き、ものの見方や考え方を鍛え、国際教養を身につけていく。そういう人材が欲しいという企業側のニー ズは、確実に高まっていると思います。

教育プログラムや進級・卒業要件の厳しさでも有名ですね。

ストレートに4年で卒業する学生の割合は、おそらく6割を切ると思います。たとえば3年次に海外留学に出すと言いましたが、誰でも出られるわけでは ありません。かなり要件が厳しくて、一つにはGPA(Grade Point Average)というハードルがあります。簡単に言うと、全科目の成績の平均値が2.5以上でなければ留学できない。さらには、TOEFLも550点以 上とらなければいけない。GPA2.5以上というのは結構大変なんです。リベラルアーツですから、数学も物理も歴史も音楽も、満遍なく単位をとる必要があ ります。「広く浅く」ではなく、「広く深く」です。しかも授業はすべて、英語で行われますからね。

また、首尾よく留学できても、安心はできません。留学先の提携校は164校あり、原則一校に一人の留学ですから、留学生で群れることはできません。 慣れない環境にポツンと放り込まれて、30単位以上を取得しなければならないんです。その30単位を含めた124単位と、GPAで2.0以上がないと、本 校を卒業することはできません。

なるほど、4年で卒業する学生が6割前後というのもうなずけます。

鈴木典比古さん Photo

もっとも、この6割という数字には、せっかく3年次に留学していろいろなことを学んだのに、帰ってきていきなり就職活動になだれ込むのはちょっ と……という学生たちの気持ちも大きく影響しているんですね。何も4年で卒業するために、シャカリキになって就職活動を行わなくてもいいんじゃないか。そ のかわりもっとじっくり学びたい、という風潮があるようで、私はむしろ感心なことだと評価しているんですよ。

学生が大学に通うということ自体、経済的には保護者からすると大きな投資です。そのような投資の対象としての学生が大学に籍をおいていても、ちゃん と勉強しなければ、投資がムダになる。これではハイリスク・ローリターンですよね。逆に、勉強は一生懸命すればしただけ、100%本人の身につくわけだか ら、まさにノーリスク・ハイリターン。どちらに掛けるかは自明でしょう。学生も保護者も、そして社会もこの原理に気づくべきだというのが私の持論なんで す。

しかし企業の採用現場で、学生が大学で何をどれだけ学んだかが話題にのぼることはそう多くありません。面接で聞かれるのはサークルやバイトのことばかり、採用担当者はもっぱら出身大学の名前やランキングに目を向けているといいます。

それは企業の人事部に、人工植林型のメンタリティーがまだ根深く残っているからでしょう。原理原則でいけば、採用はその学生の個、全人力というもの を正しく見ていかなければいけませんが、何百人、何千人もの応募が集まるとなると、現実的には難しい。スクリーニングするにも、学歴や出身校、サークルな どの要素でアバウトに選別していくしかないですからね。先ほども言ったように、グローバル化の時代には自分で物事を決められる、個を持った人材が必要なん だと気づきはじめた企業は、確実に増えているんですよ。ただ、気づいてはいるけれど、その方向性を実際の採用活動や人材戦略のしくみに落とし込むのが容易 ではない。人事担当者も、大きなジレンマを感じているところではないでしょうか。

キーパーソンが語る“人と組織”

キーパーソンが語る“人と組織”

? このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します
フォロー

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

さまざまなジャンルのオピニオンリーダーが続々登場。それぞれの観点から、人事・人材開発に関する最新の知見をお話しいただきます。

この記事ジャンル グローバル人材・語学

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

  • 参考になった0
  • 共感できる0
  • 実践したい0
  • 考えさせられる0
  • 理解しやすい0
  • その他1
オススメ1
最新順 人気順 古い順

AAさんがその他でオススメしました

大阪府 運輸・倉庫・輸送 2014/07/15

とても良いお話でした。

1件中1~1件を表示
  • 1

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

キーパーソンが語る“人と組織”のバックナンバー

関連する記事

【用語解説 人事辞典】
スーパーグローバル大学
留職