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マンション管理人

給料は安く、「月給15万円」が最近の相場
でも定年後の働き口として中高年に大人気

団塊の世代の大量定年も目前、定年後の「第二の人生」の働き口が悩みの種になっています。そんな人たちの間で、資格も経験もいらない仕事として注目されているのが「マンション管理人」。でも、給与ベースも低く、外から見るほど楽な仕事でもありません。会社時代に何十人もの部下を操ったキャリアも、多種多様な居住者相手には通用しないようです。(コラムニスト・石田修大)

管理会社に雇われて派遣されるのが一般的

「史上初!?マンション管理ゲーム登場!!」とうたったゲームソフトがある。夫婦げんかを始めるカップル、怪しげな発明家、横綱を目指す相撲取り、怪光線を出す宇宙人など物騒な住人揃いのマンション。プレーヤーはそこの管理人になって、さまざまのトラブルや災害を処理し、住人の相性を見ながら部屋を入れ替え、希望者の入居を繰り返して、マンションを発展させるのが目的。

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『マンション暮らしのフォーシーズン』は社団法人高層住宅管理業協会の発行。同協会は、分譲マンションの管理問題がクローズアップされた昭和54年に誕生した管理業務主任者任者の試験実施機関。

ゲームソフトも面白いところに目をつけるものだ。マンション住まいが圧倒的な都会で、最も身近な存在でいながら、仕事の内容が案外知られていない管理人というキャラクターをゲームに仕立てたのがミソだろう。だが、現実の管理人には部屋の入れ替えや入居者決定の権限はなく、その代わり数え上げればキリもない仕事があり、ゲームほど極端ではなくても結構個性的な居住者を相手にしなければならない。

マンション管理人は管理会社などに雇われて、派遣されるのが一般的な雇用形態だ。特別な技能は必要ないが、多様な居住者を相手にする仕事だけに中高年が多く、前歴は多種多様。事務職のサラリーマンだった人もあれば、機械整備の技術者、植木職人、新聞記者、塾講師などなど、あらゆる職業のOBが働いている。

清掃、警備からパソコン指導まで多様な業務

人材派遣会社に雇われ、都内の分譲マンションで働いているKさん(63)は元建築事務所社長。子供も独立したし、仕事に疲れたからと事務所をたたんだものの、何もしない暮らしに飽きて、資格も経験もいらない管理人の仕事を選んだ。管理人といえば以前は住み込みが少なくなかったが、最近ではサラリーマンと変わらぬ通勤での常駐、あるいは複数のマンションの巡回が一般的。Kさんの場合も通勤で月曜から土曜の午前8時30分から午後5時までの7時間勤務。

管理人の仕事は大別すると、清掃、受付、点検・警備、管理会社や管理組合への報告・連絡、管理業務補助、その他となる。まとめれば簡単な業務内容だが、具体的な内容は実に細かく、多岐にわたる。ある管理人は「住人の苦情の受付、後処理」「住人へのパソコン指導」「未納者の管理費代理受領」など20項目ほどを挙げ、「これくらいしか仕事がなく、大変暇です」と皮肉っている。

最大の仕事ともいえる清掃業務ひとつとっても、玄関から廊下、階段など共用部分の定期的な清掃はもちろん、ゴミ集積場の掃除も欠かせない。分別を無視する住民のゴミ処理や、非居住者の投げ込み、カラスや猫に荒らされたゴミの整理などなど。点検・警備も不審者の警戒はもとより、貯水タンクや電気室、非常口などに不具合がないか、壁などにひびや劣化はないかまで、きちんと見回らねばならない。

労働条件が恵まれているとは言えない

大勢の住人が住んでいるマンションだけに、居住者への対応には気を遣わせられる。のんびり管理人室に座っているだけのように見えても、ビラまきや押し売りに注意するだけでなく、不在の住人の宅配便受け取りはもちろん、「鍵を忘れたからドアを開けて」「トイレが詰まっちゃったのよ、ちょっと見てくれない」と頼み込まれる。外から電話で「雨が降って来ちゃった。わるいけど布団を取り込んで」などと頼まれることもあるという。

住民同士の騒音、ペット飼育、駐車場使用などを巡るトラブルを持ち込まれることも少なくなく、あるときは便利屋、あるときは仲介者、卑近な例をあげれば人使いの荒いおかみさんにこき使われる亭主に近いかもしれない。挨拶を返さぬ住民もいれば、些細なミスをあげつらう人もある。下町の中規模分譲マンションに住み込んでいる管理人は、「私だって昔は部下を何十人も使っていましたがね。以前の肩書きや経歴を意識していたら、とても務まりませんよ」と苦笑する。

それでも希望者が絶えないのは、なんといっても資格・経験を問われず、中高年でも務まるからだろう。そのせいもあってか、給与は低い。都内のある大手管理会社の場合、週40時間勤務で月給15万4800円。パートの時給は850円が基本で、月給15万円はマンション管理人の最近の相場だという。年金受給者が多いため、年金を減額されない程度の給与という言い訳で、給与が抑制されているともいわれる。管理人の多くは管理会社の下請けにパートタイムで雇用されるケースが多いから、労働時間、諸手当など労働条件も必ずしも恵まれていない。

2001年度から新しい国家資格も登場

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財団法人マンション管理センター編著のこの本はマンション管理の必携書。マンション管理に関するあらゆる知識を体系的かつ総合的に解説している

そんなマンション管理の世界に、最近登場したのがマンション管理士という国家資格。マンションの良好な居住環境確保のために、2001年に施行された「マンション管理適正化推進法」に基づく資格で、専門的知識をもってマンションの管理に関して助言、指導などを行う。受験資格に制限がないため、初年度の2001年度には9万6000人余、その後は毎年3~5万人が受験しているが、合格率は7~8%台の難関。昨年度までに1万6000余人が管理士資格を得ている。

管理士の仕事は、マンション内のトラブル処理、保守・修繕などによる資産価値の維持、管理組合の財務会計指導など、専門の知識や法律知識で応援すること。老朽マンションが増える中、地震の不安や偽装設計などの問題が起こっているため需要が期待されるが、誕生間もない資格のため、実績を示すのはこれからのようだ。

将来は知らず、今のところマンション管理人に管理士の資格は求められず、体さえ動けば誰にでもできる仕事だ。給料は安くても人のために体を動かすのが好きという人には、やりがいのある仕事かもしれない。

(数字や記録などは2006年1月現在のものです)

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「HRペディア「人事辞典」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

あの仕事の「ヒト」と「カネ」

あまり実情が知られていない仕事をピックアップし、やりがいや収入、その仕事に就く方法などを、エピソードとともに紹介します。

この記事ジャンル 中途採用

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