伊藤 伸也氏からのメッセージ
どうしても我々は、近視眼的に業績を追い求めてしまう傾向にあります。もちろん、会社が存続していくには目先のことも大事ですが、中・長期的な視点(戦略)を持って未来に向け、持続的に発展する会社をつくっていくことも大事です。
人事部は、しっかりした経営戦略をもち、効率かつ効果的に活躍してもらうためにどんな社員を育成していくか、社員は、これまでの仕事の仕方を見直し、働き方も自らデザインし成長していけるかが大きな課題ですが、時代の変化の中で、もう機能しなくなっている人事制度に当てはめた人材育成をしている会社が、まだまだ多いように感じます。
ドラスティックに、それも加速度的に変化している環境下では、社員一人ひとりが自律的に活躍できるように人事制度も常にカスタマイズし対応していくことは重要ですが、変化のスピードが人間の対応能力を超えたと言われている昨今、変化に対応していたのでは、もう生き残れない時代が来ています。
人事部は、これまでの人事制度依存型のパラダイムにしがみつくのではなく、輝かしい未来に向かって、「人事」自らが勇気を出して変化を求め、それを自ら創りだしていくこと、今、それが最も大切なミッションだと思います。