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中島 豊氏
中央大学大学院戦略経営研究科 特任教授
なかしま・ゆたか/新卒で富士通株式会社に入社して人事部門に配属された後、30年間にわたって日本企業と米国企業合計7社にて人事部門で経験を積む。現在も企業の人事担当役員として実務に従事するとともに、ビジネススクールにて「人的資源管理」の講座を担当する。東京大学法学部卒、ミシガン大学経営大学院修了(MBA)、中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了(博士)

中島豊氏からのメッセージ

「星を投げる」。米国のローレン・アイズリーの随想にある言葉です。浜辺を散歩している人が、波に打ち上げられたヒトデ(Starfish)を、一つひとつ海に投げ返している男と出会います。海岸には無数のヒトデが今にも干からびそうになっています。「そんなことをしても変わらないよ。こんなに沢山のヒトデがいるのだから」と言うと、その男は「でも、このヒトデにとっては、変わったよ」と答えます。この話は、「Starfish Story」と題されて映像化され、YouTubeでも広く公開されています。人事は、人に影響を与え、人を変え、そして組織を変えていくような仕事をするべきです。しかし、多くの社員に囲まれ、少人数で日々の仕事に忙しく働いている人事は、社員に影響を与え、変えていくようなことなどとてもできない、と無力感に襲われているのではないでしょうか。私たちの仕事で、会社や組織というハイレベルな思考を持つことも大事ですが、一人ひとりの社員に向き合い、小さな変化を積み重ねることで、大きなうねりを生み出すことも必要だと思います。