「人事パーソンのキャリア形成」に関するアンケート調査
~専門性を高めたい人事パーソンは80%を超えるも、3つの課題がネックに~
クラウド型学習管理システム(LMS)市場で最大の売上シェア*を持つ「CAREERSHIP®」およびeラーニング教材を開発・提供する株式会社ライトワークス(本社:東京都千代田区、代表取締役:江口夏郎、以下「ライトワークス」)は、このたび「人事パーソンのキャリア形成」に関するアンケート調査結果を公開しました。
*出典:富士キメラ総研「2023 SX/GXによって実現するサステナビリティ/ESG支援関連市場の現状と将来展望」学習管理システム(クラウド) 2022年度金額シェア
【本調査の背景と目的】
企業経営を取り巻く環境が急速に変化する中、人事部門には従来の労務管理や制度運営にとどまらない、より戦略的な役割が期待されています。DXの加速、働き方改革、人材獲得競争の激化など、人事部門が対応すべき課題は複雑化・高度化しており、経営層からは事業戦略と連動した人材戦略の立案・実行が求められ、従業員からは多様化するキャリア観や働き方への柔軟な対応が期待されています。
このような状況下で、人事業務に関わる担当者が自身のキャリアや専門性について、どのような意識を持っているか、以下の3点を明らかにすることを目的に調査しました。
・人事パーソンが考える「これからの人事に必要な専門性」とは何か
・専門性を高める上での課題や不安は何か
・現在どのような学習・能力開発を行っているか、また今後どのような支援を必要としているか
【調査結果の要点】
・人事として専門性を高めていきたいかという問いに「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と回答したのは、一般社員クラスが約72%で、管理職になるとそれを上回るパーセンテージでした。
・人事として専門性を高めていくことに対して不安に感じることを聞いた問いに対しては、多くの人が専門性の高め方や、体系的な知識、法令等の高度な専門知識の獲得に課題を感じており、また、AI等の技術によって人事業務の将来性に不安を感じる、専門性や成長機会の乏しさから将来のキャリアについて不安を抱くといった回答も目立ちました。
・人事担当者は、専門性を高めるために、研修・セミナー、書籍・専門誌、インターネット上の情報、人脈・コミュニティなどを活用して情報収集を行っていました。また、人事担当者同士のコミュニティや交流会などに参加することで、他社の事例や経験を共有し、学びを深めていることが判明しました。
・専門性を高めるための学習について、非管理職では「特に学習していない」と答えた人は約16%にのぼりました。学習している層でもオンラインセミナーやeラーニングなど、PC上で完結する学習方法の割合が高い傾向にあります。
一方、管理職では「特に学習していない」と答えた人は約2%にとどまっています。学習層においては、多様なインプットの機会を活用しており、非管理職に比べて、書籍や論文などを活用する割合が高いのも特徴です。
・人事として専門性を高める施策として、非管理職は社内教育や社内の支援制度など、自社起点の学びを求める割合が高い一方で、管理職は「社外の学習環境」を求める割合が高くなっています。別の質問では、役職者の72%が、人事部内の部下の学習機会を外部に求めており、社外学習への期待が高いことが分かりました。
【調査結果からの考察】
アンケートにより、人事担当者が感じる課題として、以下の3点が挙げられます。
・法務・ITなどの多岐にわたる知識要件
・キャリアパスの不明確さ
・学習環境/成長機会が整っていない
これらの課題を解消することで、人事パーソンの専門性やキャリアパスへの期待を高めることができます。
【調査概要】
調査対象:企業の人事担当者 20歳~59歳の男女
調査期間:2024年10月25日~2024年11月6日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:288件
調査項目:現在の担当領域、人事経験年数、専門性向上に関する意識、不安、現在行っている学習方法、必要とする支援など
実施機関:株式会社ライトワークス、マーサージャパン株式会社
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ライトワークス /11月21日発表・同社プレスリリースより転載)