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有賀 誠のHRシャウト!人事部長は“Rock & Roll”
【第8回】人事部とリーダーシップ(その4):強さとしなやかさ

株式会社日本M&Aセンター 常務執行役員 人材ファースト統括

有賀 誠さん

有賀 誠のHRシャウト! 人事部長は“Rock & Roll

人事部長の悩みは尽きません。経営陣からの無理難題、多様化する労務トラブル、バラバラに進んでしまったグループの人事制度……。障壁(Rock)にぶち当たり、揺さぶられる(Roll)日々を生きているのです。しかし、人事部長が悩んでいるようでは、人事部さらには会社全体が元気をなくしてしまいます。常に明るく元気に突き進んでいくにはどうすればいいのか? さまざまな企業で人事の要職を務めてきた有賀誠氏が、日本の人事部長に立ちはだかる悩みを克服し、前進していくためのヒントを投げかけます。

みんなで前を向いて進もう! 人事部長の毎日はRock & Roll だぜ!――有賀 誠

これまで、「リーダーシップ=目標を定め、チームを作り、成果を出す力」と定義し、人事部としては自身がそのような力を備えると同時に、優れた経営リーダーシップを持つ人間を発掘・育成・登用することが最重要な使命であることを述べてきました。前回に続き、リーダーに必要とされる資質について、私の考えをお伝えしようと思います。

自分との約束を守る

人事部長にとって「戦う」とは何を意味するのか?

リーダーが仲間の信頼を得るためには、約束を守ることの積み上げが不可欠です。そして、信頼の獲得はリーダーの必須要件でもあります。ですから、リーダーは人を裏切ってはいけません。同様に、経営や人事部は社員を裏切ってはいけないのです。そこには、信頼に足る人物をリーダーやその候補として登用することも含まれます。

また、人事部長(あるいは人事部の一員)として、あなたは社員の信頼を得るべく努力をしなければなりませんが、同様に重要なことは、自分を裏切ってはならない、ということです。自分の信念を大切にして生きましょう。

これは言うほど簡単なことではありません。誰にでも、会社の経営判断や上司の指示に対して、意見を異にした経験があるでしょう。そのとき、あなたはどうしましたか? 自分の意見を飲み込んだのでしょうか。自らの考えを発信はしたけれど、すぐに引っ込めたのでしょうか。それとも、徹底的に戦ったのでしょうか。

そもそも「戦う」とは何を意味するのでしょう。その解釈は人それぞれでしょうが、私にとっては「辞表提出を覚悟する」といったニュアンスの決意となります。

勝負どころの見極め

私自身は勝負をし過ぎたのかもしれません。結果として、8回も転職をしています。見方によっては「戦った」のではなく、「逃げた」あるいは「玉砕した」とみなされるかもしれません。

自動車業界やIT業界では、ある周期で人員削減の波が襲ってきます。自らの業績が悪い場合には一定の納得感もなくはありません。しかし時には、「円高になったから、日本で500人削減し、インドと中国でその分採用しよう」などということもありました。現場の社員に責任はないわけです。

そのような場合、経営陣の一角として理屈を考えながら、「なぜ日本で人を減らさなければいけないのか」「削減人数の目標を下げられないか」「退職パッケージの額を増やせないのか」「再就職支援をより手厚くできないのか」といった戦いがありました。思想的には、経営よりも労働組合の代表に近かったかもしれません。

多くの仲間に会社を辞めてもらわなければならない、しかもその中には自分が採用した社員や自身の部下も含まれている……。人事の仕事として人員削減プロジェクトを請け負いましたが、任務完了時には自分も辞表を提出することを決めていました。センチメンタリズムかもしれませんが、自分も会社を辞めるという決意なくして、仲間に辞めてくれという話を切り出すことが私にはできなかったのです。結果として、転職回数は増えました。しかし、それが私の戦い方だったのだと思います。経営者としては弱いのかもしれません。人としては「逃げ」なのかもしれません。でも、それで良かったのだと思っています。

誰にでも、キャリアの中において何回か、戦うべきときが来ると思います。そこで逃げてしまうと、生涯後悔をすることになるでしょう。一方、戦うためには、ビジネス・リーダーとして広く通用する市場価値が必要です。「この会社にしがみつかなくたって、自分は食っていける!」という実力と自信があってこそ、戦うことができるわけです。

ただし、毎回勝負をする必要はありません。リーダーとして、ここぞというところで逃げてはならない一方で、毎回辞表を用意するというのも現実的ではありません。むちゃな勝負をしかけ、チームの玉砕を招くようでは、優れたリーダーとは言えません。要は、勝負どころを見極めよう、ということです。その見極めも、リーダーとしての能力です。強さとしなやかさは、両方とも大事だということです。

あなた自身がそのようなリーダーを目指すべきであると同時に、そのような資質を持った人間を見出し、育て、登用することも人事の使命であり、責務であると考えます。

有賀誠の“Rock & Roll”な一言
そこは勝負どころ。逃げちゃいられねぇ。
サビだぜ、思いっきりシャウト!

有賀 誠
有賀 誠
株式会社日本M&Aセンター 常務執行役員 人材ファースト統括

(ありが・まこと)1981年、日本鋼管(現JFE)入社。製鉄所生産管理、米国事業、本社経営企画管理などに携わる。1997年、日本ゼネラル・モーターズに人事部マネージャーとして入社。部品部門であったデルファイの日本法人を立ち上げ、その後、日本デルファイ取締役副社長兼デルファイ/アジア・パシフィック人事本部長。2003年、ダイムラークライスラー傘下の三菱自動車にて常務執行役員人事本部長。グローバル人事制度の構築および次世代リーダー育成プログラムを手がける。2005年、ユニクロ執行役員(生産およびデザイン担当)を経て、2006年、エディー・バウアー・ジャパン代表取締役社長に就任。その後、人事分野の業務に戻ることを決意し、2009年より日本IBM人事部門理事、2010年より日本ヒューレット・パッカード取締役執行役員人事統括本部長、2016年よりミスミグループ本社統括執行役員人材開発センター長。会社の急成長の裏で遅れていた組織作り、特に社員の健康管理・勤怠管理体制を構築。2018年度には国内800人、グローバル3000人規模の採用を実現した。2019年、ライブハウスを経営する株式会社Doppoの会長に就任。2020年4月から現職。1981年、北海道大学法学部卒。1993年、ミシガン大学経営大学院(MBA)卒。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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神奈川県 マーケティング・リサーチ・テレサービス 2020/09/08

 

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コンティンジェンシー理論
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