『日本の人事部 人事白書 2014』~全国60,000社の人事実態調査~

全国60,000社の人事実態調査 日本の人事部 人事白書 2014

人事白書 イメージ

近年の人事部門は、従来の管理部門という位置づけから脱却し、戦略的人事、経営のパートナー、変革のリーダーとしての役割が求められています。その役割を果たすためには、自社の現況を把握するとともに、他社の状況や施策を参考にすることも必要ではないでしょうか。
そこで『日本の人事部』では、昨年、全国の企業が抱える課題や施策などについて幅広く調査し、『日本の人事部 人事実態調査』として発表しました。
 さらに今年、前回の人事実態調査で人事が抱える課題として注目度の高かったテーマに焦点をあて、全国約60,000社の『日本の人事部』会員に向け、大規模なアンケートを実施。のべ3000社からの貴重な回答を得ることができ、『日本の人事部 人事白書 2014』を発表、発刊する運びとなりました。

本白書が、全国の企業で人の採用・育成・マネジメントに携わる、すべての方々に、広くご活用いただけることを期待しています。

『日本の人事部 人事白書 2014』の主な内容(全194ページ)

1.総括

2.調査結果

採用(新卒・中途)

  • 2015年度新卒採用の有無
  • 2015年度新卒採用で重視するもの
  • 2015年度「ターゲット校」設定の有無
  • 2015年度「ターゲット校」の選定数
  • 2015年度「ターゲット校」の学生を採用するための施策
  • 2015年度「成績」(学業)重視の程度
  • 「ブラック企業」対策の有無
  • 「ブラック企業」対策の内容
  • 2016年度採用活動の後ろ倒しへの賛否
  • 2016年度「広報開始」の時期
  • 2016年度「選考開始」の時期
  • 2016年度「採用活動の後ろ倒し」が与える影響
  • 2013年度中途採用の有無
  • 2013年度中途採用人材の要件
  • 2013年度中途採用人材の年代・人数
  • 30代後半以上の人材に求める要件

育成(若手・ミドル)

  • 新入社員採用の有無
  • 例年と比較した新入社員の変化
  • 例年と比較した新入社員の意識・能力の変化
  • 新入社員の育成で注力する点
  • 若年者の職場定着率の傾向
  • 若年者の離職理由
  • 若年者に対する有効な離職防止対策
  • ミドルマネジャーとして活躍している世代
  • ミドルマネジャーに対して期待する役割
  • ミドルマネジャーが抱えている問題
  • ミドルマネジャーの現状
  • ミドルマネジャー育成のための施策(現在と今後)
  • ミドルマネジャーに求められる「新しい役割(1):変化を踏まえた新しい事業や仕組みを企画立案する」
  • 「新しい役割(1)」が果たせないことの障害
  • ミドルマネジャーに求められる「新しい役割(2):多様な人材を活用するダイバシティ・マネジメント」
  • 「新しい役割(2)」が果たせないことの障害

雇用に関する法改正

  • 有期契約労働者の採用実績
  • 有期契約労働者の採用目的
  • 有期契約労働者の平均勤続年数
  • 有期契約労働者の無期契約労働者への転換の実績
  • 法改正後の有期契約労働者の活用
  • 有期契約から無期契約に転換する際の契約形態
  • 有期契約から無期契約に転換する上での課題・検討要素
  • 法改正後の高年齢者雇用確保措置
  • 継続雇用者の雇用形態
  • 継続雇用者の給与水準
  • 60歳以上の従業員への活性化施策
  • 高年齢者雇用確保措置の制度対応が人事制度に与えた影響
  • 派遣労働者の活用実績
  • 派遣労働者の活用目的
  • 28業務と自由化業務の区別をなくすことへの賛否
  • 「3年上限ルール」への賛否
  • 今後の派遣労働者の活用意向

職場環境

  • 人事制度・施策の策定で重視する項目
  • 情報の入手方法
  • 女性管理職の割合
  • 女性管理職を増やす上での障害
  • 女性管理職を増やすために有効な施策
  • ワークライフバランス取り組みの状況
  • ワークライフバランス取り組みの目的
  • ワークライフバランス取り組みの内容
  • ワークライフバランス取り組みの浸透度
  • ワークライフバランス取り組みの成果
  • ワークライフバランス取り組みを阻害する要因
  • 特別休暇制度の有無
  • 「育児休業3年」の認知状況
  • 「育児休業3年」に対する考え方
  • 育児休業の取得可能年数
  • 男性の育児休業取得の状況
  • 男性の育児休業取得を促す要因
  • 男性の育児休業取得を阻害する要因
  • 今後の男性の育児休業取得
  • 法定外の仕事・育児の両立支援のための制度
  • 介護問題の有無
  • 介護問題の把握方法
  • 仕事・介護の両立支援のための施策
  • 法定外の仕事・介護の両立支援のための施策
  • メンタルヘルス施策の実施状況
  • メンタルヘルス不調者の継続就業
  • メンタルヘルス不調者の相談窓口
  • メンタルヘルス不調者の復職支援制度

番外編

  • 活躍人材に関するアンケート
  • 人・組織ビジネスの経営課題と景況感

3.オピニオンリーダーによる解説

『日本の人事部 人事白書 2014』の調査結果(一部抜粋)

「ブラック企業」対策、「対策を講じている」企業は17.0% に過ぎない

「対策を講じている」と回答した企業は17.0%にとどまり、「対策を講じていない」企業が68.3%と3社に2社の割合を占めています。対策を講じている企業では「情報開示」「現場教育」など、奇をてらうことなく、至極まっとうな対策を行っています。

企業のミドルマネジャーの 59.9% はプレーヤー同然?!
本来求められるマネジャー業務に注力できず

ミドルマネジャーに対して企業が期待する最も重要な役割は、「部下の育成・マネジメント」「現場の活性化・モチベーションの維持・向上」「チームの目標設定・達成」など。しかし、ミドルマネジャーの約6割は、プレーヤーとしても動かざる得ない状況にあるほか、「業務過多」に陥っていることがわかりました。

政府が目指す「2020年 女性管理職30%」現在、女性管理職を増やす上での障害の最多回答は、
「候補となる女性従業員が不在」 25.6%

現在の女性管理職の割合が「0%」という企業は、21.4%。女性管理職が増えない理由に「女性を管理職に育てていく社内環境整備の遅れ」「そもそも管理職適齢の女性総合職が少ない」「候補となる従業員が力不足」などがありました。今後、女性管理職を増やすポイントは、社内環境を整えるために「経営層のリーダーシップ」と回答する企業が目立ちました。

改正労働契約法(2013年4月施行)の影響か?
企業の有期雇用者の無期雇用転換の実績は 69.2%

有期雇用者の平均勤続年数は「3年以上」が43.0%。今回の法律改正は有期雇用者の無期雇用転換促進に少なからず影響しているようです。しかし、転換に伴い、人事労務管理面での調整が各社とも大きな課題・検討要素となっています。

2016年度新卒採用活動の後ろ倒しへの意見は三分、賛成 30.1% 、反対 37.3% 、意見保留 32.5%

賛否以外で注目されるのは、「選考開始」の時期に関する回答。最も多かったのは指針通りの「2015年8月」18.0%で、次に多かったのが「2015年4月」14.1%。今までの指針を受けた形の前年通りの回答です。ただ、今後は人材不足がより強まるとの見方から、経団連や大学側の思惑とは逆に、指針より早い段階での「採用選考」を行う企業も少なくないようです。

中途採用人材の募集要件は「専門性」54.9%、「自社にはない能力・経験」41.0%
実際に採用した人材は 「業界未経験」 58.9% 、 「職種未経験」 40.9%

人材不足がますます深刻化していく中、中途採用人材には、専門性が求められていることがよく分かる結果となりました。また、以前のように「業界」「職種」などを絞るのではなく、幅広く人材要件を持たせ多面的な展開になっていることが、浮き彫りになりました。

『日本の人事部 人事白書 2014』の調査概要

調査時期 2014年3月24日~ 2014年4月2日
調査方法 インターネット調査
調査対象 『日本の人事部』人事会員
回答者数 3,189人(3,009社)
回答者属性 管理職(経営者・役員含む)81.9%、非管理職 18.1%
ページの先頭へ