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HR領域の“傾向と対策”

変化し、成長し続ける人事を育成するために必要なものとは

曽山 哲人さん(株式会社サイバーエージェント 執行役員 人事本部長)

株式会社サイバーエージェント 執行役員 人事本部長 曽山哲人さん
Profile

そやま・てつひと/1974年生まれ。上智大学卒業。1999年サイバーエージェントに入社し、2005年の人事本部設立とともに人事本部長に就任。2008年取締役就任。取締役を6年務め、2014年より執行役員制度「CA18」に選任され現職。著書に『クリエイティブ人事』、『最強のNo.2』など。

人事も目標を持つことが重要

サイバーエージェントに人事本部ができたのは2005年で、まもなく10周年を迎えます。これまで私は、人事本部の組織づくりと並行して、メンバーの育成も継続的に行ってきました。現在は約30名の社員が働いていますが、社内の他の部門から「あの人材がほしい」と言われることも多く、今や人事本部は社内における人材輩出部門のひとつとなっています。本稿では、人事として私が心がけていることをご紹介しながら、変化し、成長し続ける人事を育成するためにはどうすればいいのか、考えていきたいと思います。

人事本部を立ち上げて以来、私はメンバーに対して「目標を持つこと」の大切さを強調してきました。人事の仕事では個人の成果を、営業のように受注金額や売上などの数字で表しにくいもの。しかし、「誰かのセリフ」なら目標にすることができます。例えば、自分の仕事に課題を設けて取り組み、「マネージャーに『改善できたね』と言ってもらう」という目標を立てる。このように目標を掲げると、メンバーからマネージャーへの報告・連絡・相談が頻繁になるという効果もあります。

個人だけではなく、人事全体の目標を明確にすることも重要です。例えば、私たち人事本部では「世界最高の事業・人材育成企業を造る」というビジョンを掲げています。このビジョンを実現することがサイバーエージェント全体の「21世紀を代表する会社をつくる」というビジョンにつながるよう、グローバルで成功できる事業や人材の育成・支援について議論を進めています。

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